写真家・駒澤たん道師が『月刊石材』表紙・巻頭カラーグラビア用に撮影した国内外各地の貴重な石造物を収録した写真集です。撮影地は京都、奈良、滋賀、鎌倉のほか、東北・山陰・山陽・四国・九州の各地、また海外では中国、韓国、インド、タイにまで及びます。駒沢師ならではの視点で撮影された心静かな石造物の写真をご堪能ください。
写真家で、僧籍をもつ駒澤たん道師が国内外の各地で撮影した貴重な石造物の写真を収録する写真集です。その撮影地は、国内では石造文化財の宝庫、京都、奈良、滋賀、鎌倉のほか、東北・山陰・山陽・四国・九州の各地、海外では中国、韓国、インド、タイにまで及び、その写真からは石造物がかもし出す心落ち着く時間・空間まで感じられます。推薦のことば「一石有響によせて」は臨済宗建長寺派・吉田正道管長に執筆いただきました。
■著者:駒澤たん道 ■発行:石文社 ■B5判・188ページ ■オールカラー・カバー付き ■初版:2014年4月
《掲載している主な石造物・所在地》
【第一章】時空を超えた古の風
岩戸寺国東塔(大分県)、中尾五輪塔(大分県)、大聖寺跡五輪塔群(大分県)、道隆寺跡仁王石像物・五輪塔群(鹿児島県)、
日木山宝塔(鹿児島県)、隼人塚層塔・四天王像(鹿児島県)、水元神社薩摩塔(鹿児島県)、清水磨崖佛(鹿児島県)、
保月三尊板碑・保月六面石幢(岡山県)、旧閑谷学校(岡山県)、志度寺石幢・石塔群(香川県)、一宮寺石塔群(香川県)、
浄土寺宝塔・宝篋印塔・五輪塔(広島県)、千光寺梵字岩(広島県)、大山祇神社宝篋印塔(愛媛県)、覚庵五輪塔(愛媛県)、
石井の一石五輪塔(愛媛県)、乗禅寺石塔群(愛媛県)、住雲寺前経筒五輪塔(鳥取県)、ヒイデ五輪塔(鳥取県)、
大日寺古墳群(鳥取県)、永昌寺十三重層塔(鳥取県)、花見潟墓地赤碕塔(鳥取県)、高山寺宝篋印塔・南塔(京都府)、
爲因寺宝篋印塔(京都府)、旧妙真寺宝篋印塔(京都府)、北村美術館三重塔(京都府)、大原・個人邸(京都府)、
勝林院宝篋印塔(京都府)、神護寺文覚上人五輪塔(京都府)、石清水八幡宮五輪塔(京都府)、岩船寺十三重層塔・五輪塔(京都府)
【第二章】佛教の聖地をゆく
サールナート考古学博物館・説法印佛坐像(インド)、ボードガヤー大菩提寺大塔(インド)、サンチー西の門柱・佛坐像(インド)、
カンヘリー第41窟十一面観世音菩薩立像(インド)、アジャンター第19窟佛彫刻(インド)、アジャンター第26窟涅槃像と佛弟子(インド)、
雲崗石窟第十三号石窟西壁佛像群(中国)、雲崗石窟第十八号石窟菩薩像・羅漢像(中国)、雲崗石窟第十九号石窟如来坐像(中国)、
雲崗石窟第二十号石窟大佛像(中国)、懸空寺(中国)、スコータイの托鉢・触地印佛坐像(タイ)、ワット・ラジャブラナ(タイ)、
ワット・プラ・マハタート(タイ)、ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(タイ)、ワット・チェット・ヨート(タイ)、
瑞山磨崖三尊佛像(韓国)、海印寺三重層塔(韓国)、定林寺址五重層塔(韓国)、華厳寺五重層塔・覚皇殿前石灯籠・四獅子石塔(韓国)、
法住寺双獅子石灯籠(韓国)、聖住寺址三重層塔(韓国)、国立中央博物館阿弥陀如来立像(韓国)、国立中央博物館大日如来坐像(韓国)
【第三章】石佛は栄枯盛衰を語らず
臼杵磨崖佛大日如来坐像・阿弥陀如来・ホキ石佛第二群第一龕前五輪塔群・古園石佛(大分県)、熊野磨崖佛大日如来坐像・不動明王(大分県)、
両子寺仁王像(大分県)、清水磨崖佛の近くにある如来佛(鹿児島県)、日木山の田の神(鹿児島県)、広津田の田の神(鹿児島県)、
大原・個人邸(京都府)、北村美術館阿弥陀石佛(京都府)、笠置寺伝虚空蔵線刻磨崖佛(京都府)、忍辱山墓地七体阿弥陀石佛(奈良県)、
伝薬師三尊石佛(奈良県)、狛坂寺磨崖佛(滋賀県)、玉泉寺五智如来坐像・六地蔵・小石佛群(滋賀県)、鵜川四十八体佛(滋賀県)、
一石六地蔵(長野県)、十一面観世音菩薩坐像(長野県)、千手観音菩薩立像(長野県)、安宮神社修那羅石佛群(長野県)、
阿弥陀如来坐像(長野県)、箱根山磨崖佛群二十五菩薩(神奈川県)、六地蔵尊(神奈川県)、建長寺(神奈川県)
【第四章】奈良・滋賀近郊の石塔
當麻北墓五輪塔(奈良県)、西大寺奥院叡尊五輪塔・笠塔婆・十三重層塔(奈良県)、忍辱山墓地五輪塔(奈良県)、
額安寺宝篋印塔・五輪塔群(奈良県)、石塔寺三重層塔(滋賀県)、長安寺宝塔(滋賀県)、玉泉寺五重層塔(滋賀県)、
徳源院回遊式庭園・宝篋印塔群(滋賀県)、河桁御河辺神社石灯籠(滋賀県)、梵釋寺宝篋印塔(滋賀県)、
廃少菩提寺多宝塔・線刻五輪塔磨崖佛(滋賀県)、懸所宝塔(滋賀県)、鏡山宝篋印塔(滋賀県)、善水寺五輪塔(滋賀県)、
高野山金剛峰寺奥の院三角五輪塔・無縁塚・一石五輪塔・石塔・石佛(和歌山県)
【第五章】浄土への願い
安養院宝篋印塔(神奈川県)、建長寺大覚禅師無縫塔(神奈川県)、別願寺宝塔(神奈川県)、来迎寺五輪塔(神奈川県)、
浄光明寺覚賢五輪塔(神奈川県)、箱根山宝篋印塔・五輪塔(神奈川県)、大日曼陀羅塔(長野県)、名号碑「南無阿弥陀佛」(長野県)、
常楽寺石塔群・多宝塔(長野県)、中禅寺五輪塔(長野県)、平維茂将軍塚(長野県)、慈光寺板碑群(埼玉県)、大聖寺六面石幢(埼玉県)、
大日種子板碑(埼玉県)、西光寺一石二蓮板碑(埼玉県)、中尊寺願成就院有頸五輪塔・釈尊院五輪塔(岩手県)、毛越寺浄土庭園(岩手県)
駒澤たん道 (こまざわ たんどう)
昭和15年長野県生まれ。日本写真家協会会友。臨済宗建長寺派建長寺徒弟(平成3年出家得度)。長野県長野市戸隠在住。
主な写真集に、『佛姿写伝 鎌倉』序文・中村元/井上禅定(神奈川新聞社)、『佛姿写伝 続鎌倉』序文・吉田正道(神奈川新聞社)、『佛姿写伝 近江―湖北妙音』序文・井上靖(日本教文社)、『風車まわれ 水子地蔵に祈る』(春秋社)、『石川雲蝶/永林寺の刻蹟』(大阪書籍)、『一佛一会 大佛師松久朋琳の世界』(日本教文社)、『大佛師 松久朋琳・宗琳人と作品』序文・水上勉(春秋社)、『市原悦子 現と遊び』(大阪書籍)、『印度 生死の月』(春秋社)、『市原悦子 変化自在』(春秋社)、『仏像巡礼 ―湖北の名宝を訪ねて―』(青幻舎)、エッセイ集に、『鎌倉のこころ』(神奈川新聞社)、『新鎌倉のこころ』(神奈川新聞社)、『一隅を照らす玲瓏の人々』(日本教文社)、『ぼさつになった妙空』(春秋社)、対談集に、『瓦に生きる小林一平の世界』(春秋社)、季刊誌『一佛一会通信』発行がある