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毒ある花は美しい 高橋お伝のオハナシ

青空うれしの墓を訪ねて3000キロ

東京・台東区の谷中霊園には沢山の有名人が眠っている。作家の獅子文六、円地文子。政治家・鳩山一郎。画家の横山大観。俳優・長谷川一夫などがズラリ。ところがこの中にどういう訳か、毒婦といわれた高橋お伝の墓があるのが妙である。
 

明治12年1月31日、市ヶ谷監獄の裏手にあった刑場で、お伝は首をはねられた。刑の執行前に首斬り浅右衛門が最後に言い残すことはないか!と言ったら「美味しいおでんが食べたい」。言う訳ないね。


群馬県利根郡にお春という女がいた。沼田城主土岐氏の家老・広瀬半右衛門の屋敷奉公に上がっていたが、いい女だったから好色ジジイの家老がレイプしてしまう。子供ができたら邪魔だと目腐れ金でポイ。家へ帰ったが、近所の勘左衛門て奴がこれまたお春に色目を。子供が腹にいるのを承知で、いい女抱きたいと一緒になった。生まれたのがお伝。金もないボンクラ亭主はご免だと、お春は二歳のお伝を残したまま家出してしまった。


昔は年齢制限なしだから、早熟だったお伝は14歳の時に宮下治郎兵衛の次男・要次郎を婿養子にとった。要さんがこれぞ養子の温和な男、ところがお伝は気が強く攻撃型。鉄の長火箸でメチャクチャにブチのめすので三カ月で逃げ出しちゃった。この後、お伝もこんな家にゃ居られぬと飛び出し、中山道の板鼻宿にあった仕出し屋に勤めたが、横浜の生糸商人・小沢伊平に口説かれて商売で泊まっている20日間だけ援助交際して貰ったゼニが30円。今の金に換算すると石文社の社員の給料一年分。


一旦養家へ戻り、も一度波之助という男を婿に迎えた。これが役者のようないい男だったから、お伝も今度は満足。だけど世の中うまくいかぬもので、この波さん、人の嫌う癪病におかされてしまう。そうなると村には居られず東京へ出た。以前金を貰った横浜の小沢伊平を頼り、伊平には波之助を兄だと偽った。小さな家を与えられたが、波之助が死亡。病名がバレ、兄だという嘘もバレて追い出されてしまったお伝。


しかしお伝はしぶとい女だ。この伊平の友人で小川市太郎という男がお伝にかねがね気があるのを知っていたので、そこへ訪ねていった。市太郎は大喜び。ところがこの市太郎、義母との二人暮しで何と義母とセックスしてたんだから家の中へ入れられっこない。この義母を殺して床下へ埋めて、お伝を入れたってんだから非道い奴。天モウ・カイカイ。そのカユイ吹き出物が全身に出てきて苦しむ。義母の祟りじゃ。


お伝は横浜の小沢伊平の店へ忍び込み生糸や帯地などを盗み出して、それを古着屋へ持ち込んだ。はじめは金を出し渋っていた後藤吉蔵、お伝の艶かしさに下半身ズキズキ。今夜金渡すからと下心。そば屋で待ち合わせ、浅草蔵前の旅人宿「丸竹」へ連れ込んだ。その時、お伝はフトコロに剃刀を隠し持っていて、吉蔵のノドをグサッ!哀れ吉蔵は凶蔵になって死に絶えた。


お伝の陰部は切り取られアルコール漬けにされているとか。果して『何でも鑑定団』に出したら幾らの値が付くか。

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